なぜ白く、ふかふかしているのか
文旦のアルベドには細胞間の空隙があり、その構造が衝撃を受け止める仕組みとしても研究されています。表面の黄色い層、膜、果汁の粒とは分けて考えます。
何が含まれるか
ペクチンは細胞壁に関わる多糖です。文旦の抽出研究では、白い層と色のある層、抽出画分によって含量や性質が異なります。ペクチンを、果汁の甘みを作るグルコース・フルクトースと同じものとして説明しません。
高知県の土佐文旦の成分報告には果皮のビタミンC・フラボノイド等が示されていますが、白い綿だけを分けた測定ではありません。「白い綿100gにはこの量が入る」という数値に転用できません。
機能と食べたときの効果
抗菌の論文は下の専用ページへ。抽出物の試験結果を、生の白い綿を食べる効果や胃薬としての効能に置き換えないことが、この章の要点です。
写真で見る
写真で見る文旦の実と果肉

黄色い実と、薄皮をむいた果肉。房の形と、果肉をつくる粒の集まりを見ることができます。
白い果皮と中心部の位置を実写で見比べる
2つの輪切りに写る白い果皮・種子・中心部の観察を追加しました。白く見える組織でも位置が異なるため、採取範囲を分けて読む入口になります。
高知県土佐市から農園直送公式通販で土佐文旦を見る →この先の章
この章の根拠・さらに詳しく
白い皮・房の膜・種子:濃度と一果中の量は違う
橋永・伊藤(1983)は、文旦を月ごとに分けて分析し、アルベドと房の膜にノミリンが多いことを報告しています。種子のリモニン濃度は12月に高くなり、種子の内側の仁は種皮より高濃度でした。
一方、果実1個に含まれる量で比べると、種子中のリモノイド総量はアルベドや房の膜より少ない結果でした。濃度が高くても、その部位の重量が小さければ一果中の量は小さくなるためです。原報の一果当たり総量は最大約200mg。これは当該試料の結果で、土佐文旦の一般成分値ではありません。
白い綿を研究する場合は、採取重量・成熟時期・抽出法を添えると比較できます。リモノイドの存在を確認した研究から、白い綿を食べたときの治療効果までは結論できません。






