果皮を押して得た精油、溶媒抽出物、生の果皮、果汁は別の試料です。香気分析では揮発しやすい成分を調べますが、栄養成分表の果肉100gと直接比較はできません。
土佐文旦の研究では、圧搾果皮油に多く含まれる成分と、少量でも特徴香に寄与する成分が区別されています。香りを説明するには「含量が多い順」だけでは足りません。
食用果皮の利用と、濃縮した精油の摂取は同じではありません。この図書館は精油や実験用抽出物の飲用方法を示すものではありません。
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同じ画面で、果皮の色、へた側の形、褐色部分の位置と広がりを見比べられます。原因や内部品質を診断した写真ではありません。
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土佐文旦と水晶文旦の果皮油を同じ方法で比較
1988年12月に採取した果実を圧搾して果皮油を得た研究から、4成分を抜粋しました。数値は果皮油中の重量割合(%)です。
| 成分 | 土佐文旦 | 水晶文旦 |
|---|---|---|
| リモネン | 78.24 | 87.24 |
| γ-テルピネン | 6.04 | 5.81 |
| テルピノレン | 0.28 | 0.36 |
| ヌートカトン | 0.13 | 0.12 |
両品種でリモネンが多い一方、割合は同じではありません。ヌートカトンのような少量成分も香りを考える手掛かりになります。油中の%を果肉100g中の栄養成分量へ換算することはできません。分析の3反復の平均であり、3か所の産地を比べた平均でもありません。
水晶文旦の脱緑:黄色くなることと、苦味が減ることは別
2002年の研究は、土佐市のハウスで2000年9月9日に収穫した、着色初期・約450gの水晶文旦を使いました。28℃の暗所でエチレン0・20・40ppmを72時間処理し、30日目まで果皮色と成分を追っています。処理区は緑色が早く抜けましたが、果肉のナリンギンや圧搾果皮油の香気組成には大きな変化がありませんでした。
果皮が黄化する現象は「脱緑」として、果肉の甘さ・酸の低下・収穫適期とは分けて説明できます。この論文は糖・酸・ビタミンの全成分を測った試験ではありません。緑色の果実を黄色くすれば甘くなる、あるいは苦味が消える、という根拠にはなりません。








