土佐文旦の果皮油の研究では、GCやGC-MSによる成分分析に加え、分離された成分を嗅いで調べる方法が使われています。機械で見える大きなピークと、人が感じる特徴香への寄与は同じではありません。
2-dodecenal、nootkatoneなどを含む組成が研究対象です。単一の物質を加えれば必ず本物と同じ香りになる、という説明にはしません。濃度によって匂いの印象も変わります。
果皮油・果肉・口に入れた風味
皮をむいた空間の香り、果肉を食べたとき鼻へ抜ける香り、抽出した油の香りを区別します。味・香り・食感を合わせた評価には官能試験も必要です。
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高知県土佐市から農園直送公式通販で土佐文旦を見る →葉と果皮では香りの成分比が違う
同じ文旦でも、葉から抽出した精油と果皮から得た精油は組成が異なります。Luroら(2025)の補足表から、4品種のβ-ピネンとリモネンを比較します。数値はGC分析のピーク面積を基にした精油中の相対割合(%)です。
| 品種 | 葉油 β-ピネン | 葉油 リモネン | 果皮油 β-ピネン | 果皮油 リモネン |
|---|---|---|---|---|
| Chandler | 64.00 | 2.30 | 4.50 | 87.50 |
| Kao Pan | 62.56 | 2.86 | 2.80 | 91.00 |
| Reinking | 23.94 | 3.90 | 1.40 | 83.60 |
| Tahiti | 33.91 | 3.23 | 0.80 | 83.90 |
葉は水蒸留、果皮はゼスターで表層を削って油を分離しています。この値は果肉100g当たりの量でも、果皮から得られる油の収量でもありません。食べたときの香りには各成分を感じる濃度や組合せも関わるので、一番多い成分だけで風味を決めません。
原表の果皮油列Chandleurは、品種リスト・本文のChandlerと対応させました。掲載セルを残して、名称表記の揺れを追えるようにしています。
根拠・原資料:Luroほか(2025)|Diversity of Pummelos and Grapefruits:本文と補足表
Luroほか(2025)の本文・補足資料(CC BY 4.0)を参照。数表は必要な項目を抜粋し、日本語化・丸め表示しています。





