YANOITI · GINGER LIBRARY
生姜の保存方法
生姜は乾きすぎにも、冷やしすぎにも注意が必要です。土付きで届いた根茎、洗って切ったもの、次の栽培に使うものでは、扱いを分けます。
土付きで届いたら
まず箱を開け、つぶれや濡れ、強い結露がないか確認します。すぐ使う分を取り分け、残りは土付きのまま、直射日光と暖房を避けて保管します。当園からは13~15℃を目安にご案内しています。暑い室内・冷たい床・冷蔵庫の冷気が直接当たる場所は、同じ「室内」でも条件が違います。
- 梱包フィルムは口を軽く折った状態を基本とし、密封して結露をためないようにします。
- 乾燥してしなびないようにしながら、水滴がたまっていないか状態を見ます。
- 根茎の張りや水滴の有無を確かめながら、早めに使います。使うペースに合わせて、一部を小分け冷凍しておく方法もあります。
資料:Paull & Chen(2015):Ginger — Postharvest Quality-Maintenance Guidelines

13~15℃の目安と、冷蔵庫の考え方
ハワイ大学の収穫後管理資料では、成熟した根茎の商業貯蔵に12~14℃と高めの相対湿度が示されています。家庭では温湿度が変動するため、根茎の状態をこまめに確かめることが大切です。
生姜は低温に弱く、低温での保管が長くなるほど品質を損なうおそれがあります。冷蔵庫の野菜室も機種・設定・置き場所によって温度が異なります。土付きの根茎は13~15℃を目安に、乾燥と結露を避けて保管します。
資料:Paull & Chen(2015):Ginger — Postharvest Quality-Maintenance Guidelines / タキイ:ショウガの栽培
適温の場所を確保しにくい場合は、使う分から早めに調理し、食用の残りを小分け冷凍する方法が使いやすくなります。種用の根茎を同じように冷凍しないでください。
洗った後・切った後・冷凍する分
| 状態 | 扱いの目安 |
|---|---|
| 使う直前 | 土を流水で洗い、くぼみの汚れを落とします。作業台・包丁・手も清潔にします。 |
| 洗った根茎・切り口のあるもの | 水気をよく取り、土付きの未洗浄品と分け、早めに使います。 |
| 刻む・薄切り・すりおろす | 調理用の形にして一回分ずつ分け、冷凍用の袋や容器へ。日付を書いて把握します。 |
| 冷凍したもの | 必要量を取り出して加熱料理などに使います。解凍・再冷凍を繰り返さないよう小分けにします。 |
| 種として残すもの | 食用の冷凍と区別します。芽と根茎を生きた状態で維持する必要があります。 |
冷凍は新鮮なものを計画的に保存する方法です。腐敗した根茎を安全な状態に戻す処理ではありません。
保存中の発芽と根茎の状態
保存中の根茎も生きており、暖かくなると芽が伸びやすくなります。発芽と腐敗は別の変化です。使う前には、芽だけでなく根茎全体の張り、におい、ぬめりやカビの有無も確認します。
資料:タキイ:ショウガの栽培
強い腐敗臭、ぬめり、崩れるような軟化、広がるカビがあるものは、食用に使わないでください。傷んだ生姜は加熱しても安全になるとは限りません。状態に迷う場合は、食べる前に販売元へご相談ください。
食用と種用の違い
種生姜は、植え付けに使う芽のある根茎です。次の作期に育てるため、芽を保ち、傷みや乾燥、病気の持ち込みを防ぐ管理が必要です。
植え付けには、種用として管理・販売された根茎を選びます。購入時には品種、供給時期、保存方法を確認し、植え付けまで生きた状態で保管します。





