花弁の多くが落ちた頃の枝では、緑色の丸い部分と、その先に細長く残る花柱が見えます。2024年5月21日の実写2枚を使い、近くで見る形と、枝・葉を含めた位置関係を分けて観察します。
この写真の品種名はまだ照合していません。土佐文旦の特定の樹を証明する画像としてではなく、柑橘の花から幼果へ続く形態を調べる資料として掲載しています。
接写:花柱の残る子房・幼果

2024年5月21日12:03:10撮影。花弁の多くが落ちた頃の柑橘で、緑色の丸い部分と、その先に残る花柱を近くから観察できます。品種名と先端の赤みの由来は未照合です。受精の成否や結実率を示す写真ではありません。
丸い緑色の部分の先には、淡色の細長い花柱が残っています。先端には赤みが見えるものがありますが、写真だけで、その色の由来や処理内容を決めることはできません。丸い部分の基部にはがくが見え、周囲には残った花弁も写っています。
| 見る場所 | 写真で観察できること | この写真からは決められないこと |
|---|---|---|
| 丸い緑色の部分 | 子房・幼果の外形と、枝上での付き方。 | 受精の成立、内部の種子形成、その後に残る果実数。 |
| 細長い花柱と先端 | 形、向き、先端の赤み。 | 花粉の品種、人工授粉の実施日や方法、赤みの原因。 |
| 基部と周囲 | がく、花弁の残り、葉や枝との位置関係。 | 各花の正確な開花日、処理区ごとの差。 |
広い構図:枝・葉との位置関係

2024年5月21日12:03:25撮影。枝・葉・花や幼い果実の位置関係が分かります。写真の範囲は樹の一部で、園全体の生育や収穫量を示すものではありません。
広い写真では、葉の間に複数の花や子房・幼果があることが分かります。一部には白い花弁も残っています。接写とは写る範囲が違うため、接写で分かる部位の形を、枝上の位置関係と結び付けて見るために使います。樹全体の写真ではなく、写真内の個数から着果数や収量を算定していません。
花の写真、5月の幼果、夏の果実を見比べる
- 花・つぼみの実写:2022年5月の別の撮影記録で、開花時の部位を確認できます。
- このページ:2024年5月21日。花柱が残る子房・幼果を観察します。
- 7月の樹上果実と葉・枝:2026年7月の別の撮影記録です。
- 9月の摘果果実の輪切りと糖度計の表示:2024年9月の果実の断面を観察できます。
撮影年と対象が異なる写真を並べています。同じ果実を追跡した成長記録ではありません。撮影日の違いを、果径の増加率や成熟までの日数に置き換えないようにしています。
結実率や生育を調べる記録へ広げるには
今回の写真は外観の記録です。結実率や生育速度の資料にする場合は、品種・樹番号・枝番号・開花日・処理内容を残し、同じ対象を追跡して、調査した花数と各時点の残存果実数を対応させる必要があります。尺度と同じ撮影方向がなければ、写真同士の見かけの大きさは直接比較できません。
受粉・受精・結実の区別と、土佐文旦を扱った研究への入口は、上位の受粉・自家不和合性・種子にあります。今回の実写は、その研究の実験写真ではありません。
撮影時期
2024年5月21日撮影。花が終わる頃の柑橘の姿を、接写と枝葉を含む構図で紹介しています。
元の4032×3024ピクセルの原本は確認資料として保存し、本文では長辺1600ピクセルの軽量版を使います。月別作業の5月、農園の一次資料からも参照できます。






