糖度がほぼ同じでも、酸は変わる
高知県のR02では、野囲い後の果実を2012年3月19日〜6月19日に3℃・相対湿度90%で貯蔵した試験を報告しています。
| 区分 | Brix:開始→終了 | 酸含量:開始→終了 |
|---|---|---|
| L | 10.9 → 10.9 | 0.90 → 0.79 g/100g |
| 2L | 10.1 → 9.6 | 0.91 → 0.71 g/100g |
この比較は「甘く感じる変化=糖度の上昇」ではない例です。酸の減少、糖との釣り合い、香り、食感を分けて評価します。この表だけで最適貯蔵温度を決めません。障害の記録も温湿度と品質障害で確認します。
果皮油のヌートカトン
R24は別の試験です。1987年12月10日収穫の土佐文旦から、時期別に圧搾果皮油を採取しました。
| 分析時期 | 果皮油中のヌートカトン(重量%) |
|---|---|
| 1987年12月22日 | 0.10 ± 0.001 |
| 1988年3月10日 | 0.40 ± 0.044 |
| 1988年4月12日 | 0.54 ± 0.043 |
| 1988年5月6日 | 0.77 ± 0.035 |
R24表1。平均±標準誤差、分析反復3回。独立した果実が3個という意味に置き換えません。
分母は「果皮油」です。果肉100gの含有量、果実全体の増加量、食べた人の好みを示す数値ではありません。果皮油の収量も変化するため、百分率だけで一果中の総量を計算しません。
組み合わせて読めること、読めないこと
糖・酸と香気は違う年・条件の研究です。この二表を同じ貯蔵試験の同時測定結果として扱わず、各原典の条件に戻ります。自園で同様の変化が起きるかは、同一ロットを追う記録から検討します。
この章の根拠・さらに詳しく
- R02|土佐文旦の長期貯蔵試験本文確認
- R24|Changes in the Volatile Constituents of Pummelo during Storage原著PDFの本文・表の索引表示確認






