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生姜の成分と栄養

生姜の辛みをつくるジンゲロール、香りに関わる精油成分、根茎に蓄えられたでんぷん。代表的な成分の特徴と、食品成分表に基づく栄養を紹介します。

編集:やの一果彩 | 公開・更新:2026年10月9日

辛みの成分と、香りの成分

区分代表例読むときのポイント
辛みに関わる成分6-、8-、10-ジンゲロール、対応するショウガオールなど6・8・10の番号は、側鎖の長さが異なる化合物を区別する表記です。
香りに関わる揮発性成分ジンギベレン、β-セスキフェランドレン、β-ビサボレンなど鼻で感じる香りは複数成分の組み合わせ。含有率だけで好ましさや強さは決まりません。
貯蔵・構造に関わる成分でんぷん、糖、細胞壁を構成する物質根茎の生育・貯蔵・食感とつながります。
一般栄養成分水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル食品成分表では可食部100gを基準に、水分や栄養素の量を示します。

資料:Jung ほか(2018):加熱によるジンゲロールの変化 / Abu Dhabi保健当局:Zingiber officinale / 文部科学省:しょうが/根茎/皮なし/生

「精油」は蒸留などで得られる揮発性の香り成分を中心としたものです。「オレオレジン」は、揮発性と非揮発性の両方の成分を含む抽出物です。生の根茎、乾燥粉末、精油、抽出物では、水分量や含まれる成分の割合が異なります。

資料:ICAR–IISR(2015):Ginger

食品成分表:皮なしの生の根茎100g

文部科学省の食品番号06103「しょうが/根茎/皮なし/生」に基づく標準値です。皮を除いた可食部100g当たりの値と、少量使う場合の参考として5g当たりの計算値を掲載しています。実際の成分量は品種や栽培・貯蔵条件で変わります。

項目100g当たり5gの計算例
エネルギー28 kcal1.4 kcal
水分91.4 g4.57 g
たんぱく質0.9 g0.045 g
脂質0.3 g0.015 g
炭水化物6.6 g0.33 g
食物繊維総量2.1 g0.105 g
カリウム270 mg13.5 mg
カルシウム12 mg0.6 mg
マグネシウム27 mg1.35 mg
鉄0.5 mg0.025 mg
マンガン5.01 mg0.2505 mg
ビタミンB60.13 mg0.0065 mg
葉酸8 µg0.4 µg
ビタミンC2 mg0.1 mg

資料:文部科学省:しょうが/根茎/皮なし/生

表の「炭水化物」と「利用可能炭水化物」は、分析・計算方法が異なる項目です。栄養を比べるときは同じ項目・同じ重量を基準にします。薬味として使う量を量っておくと、日々の料理に含まれる栄養量の目安が分かります。

加熱すると、何が変わる?

ジンゲロールから水分子が外れる反応でショウガオールが生じます。加熱・乾燥を扱う分析研究では、その変化が温度、時間、水分、加熱方式、試料の形で異なることが示されています。

調べる条件なぜ必要か
生・乾燥・粉末もともとの水分と表面積が違うため
湿熱・乾熱、設定温度と時間試料が受ける熱や反応条件が違うため
測定対象6-ジンゲロールだけか、8-・10-なども測ったかで結果の範囲が違うため
重量の基準生重量1gと乾燥重量1gをそのまま比較できないため

資料:Jung ほか(2018):加熱によるジンゲロールの変化 / Ghasemzadeh ほか(2018):乾燥条件とショウガオール

加熱による成分の変化は、調理温度や時間、水分量によって異なります。ここで紹介する研究は成分分析を扱ったものです。人の健康への作用は、人を対象にした研究から検討されています。

成分量が変わる条件

生姜の成分量は、品種、成熟度、根茎の部位、収穫後の時間、保管温度などによって変わります。乾燥すると水分が減るため、生の根茎と乾燥品では、同じ1g当たりの数値でも意味が異なります。

香りや味は複数の成分の組み合わせで生まれます。成分分析はその量や種類を、人が味わう官能評価は香り・辛さ・食感を調べる方法です。両方を合わせることで、食材としての特徴を詳しく知ることができます。

健康効果の研究は、どこまで分かっている?

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